【感想】十二人の死にたい子どもたち【ネタバレなし】
今日、時間があったのでアマプラで十二人の死にたい子どもたちという映画を観ました。
この映画、実は公開当時から気にはなっていたんですが、時間がなくて映画館で観るのを先延ばしにしてしまっていた映画だったんですよね。
どんな映画?
この映画は、ざっくり言えば安楽死?募集サイトで集まった12人の他に謎の13人目がいた。
それぞれの目的を達成するためには、13人目を特定する必要があるのだがーー……
といった感じです。私の要約だとあまり面白さが伝わらない…。
ちなみに公式サイトには
廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は、「集団安楽死」。それを阻むのは― 「十三人目」の死体!?
とありました。
12人目までは遺書に残した名前から自殺だと認められるけど、13人目の存在によって他殺なんかだと認められてしまったら調査されてしまう。
それが困る、「自殺」でないといけないメンバーもいるので、謎の13人目の正体を探すために話し合いの場がもたれるところから物語が動いていきます。
タイトルが少し物騒な感じがしますが、怖い描写はありません。
ミステリーだと思いながら観ていました。
感想
個人的にはすごく面白かったです。
この映画は一度でも自死を考えたことのある人間だったら深く突き刺さる部分があると思うんですよね。
物語が複雑に絡み合っていて、映画の後半で「なるほどー!」と驚かされました。
何故、参加者は死にたいのか。
何故、参加者の数はサイトで集った人数より増えてしまったのか。
何故、サイトの運営者は安楽死希望者を募ったのか。
その謎を解き明かしながら、誰か特定の登場人物に感情移入しながらみるのが面白いかもしれません。
みんな個性があってキャラが濃いので、急に登場人物が増えても混乱することなく楽しめました。
私はミツエ(古川琴音)とシンジロウ(新田真剣友)、リョウコ(橋本環奈)のキャラクター性が気に入りました。
演技が好きなのはアンリ(杉咲花)です。
廃病院に集う12人の子どもたちにはそれぞれ死にたい理由がある。
当事者じゃない人間からたいしたことないと思える理由から、自死を望んでしまうのも仕方がないと思える理由まで。
敬愛するアーティストの死……。
生まれ持った病気や家庭環境。
自分じゃどうしようもないことというのは世の中にはたくさんあって、特に子どもからしてみれば、今いる身の回りが自分の世界のすべてだったりするから。
今はもう大人になって、学生の頃みたいに「死にたい気持ち」はないあなたも。
受験勉強だったり、家庭環境、将来、進学、病気だったりで、悩んでいて、答えを探している10代のあなたも。
一度はこの映画を観てほしいなと思いました。
原作小説も読んでみたいです。